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「自己成就予言」

11月28日
「アラブ首長国連邦の通貨ディルハムが、早ければ12月2日にも切り上げられる可能性がある。UAEの中央銀行であるバンク・オブ・アブダビ(ABAD)の関係者が明かした。切り上げは対ドル相場で3~5%幅になる予定」【ドバイ アラビアン・ビジネス電子版】

11月29日
「ABADが通貨ディルハムの切り上げを容認するとの見通しを示した。ドルと連動する自国通貨安によるインフレ圧力に対抗するため。通貨切り上げ予想を受けて29日の為替市場では湾岸諸国通貨が急伸。UAE、サウジアラビア、カタールで10数年来の最高値を記録した」【ドバイ ロイター通信】

12月8日
「UAEのアブドラ外相は8日、自国通貨ディルハムの切り上げについて、『いかなる切り上げも他の湾岸アラブ諸国と足並みをそろえて行う』と述べるとともに、『短期間で』変更が行われることはないとの見通しを示した」【ドバイ ロイター通信】

金利や為替レートなど、経済において最も重要な役割を果たしている指標のうちのいくつかは「予言に対して自己実現的」だと言われています。
予言→皆が情報に応じた反応→予言と同じことが実際に起こる、というものです。今回の為替レートの件では「切り上げ予想→実際にレート急上昇」という結果が見られたことから、UAE側が一種のアナウンス効果を狙ったものとも考えられます。

自己成就予言の簡単な例が銀行の取り付けや会社の経営破綻です。
日本では昭和金融恐慌時の東京渡辺銀行、近いところでは某王手英会話教室の例が真っ先に思い浮かびます。

金融恐慌(1927年)では.....
・各銀行が保有する関東大震災の震災手形が不良債権化する恐れ
→当時の片岡蔵相が「渡辺銀行が破綻した」と発言(日本史上最大の失言のひとつ)
→なんとか経営をつないでいた渡辺銀行が取り付けにあい、実際に破綻
→「渡辺が危ないなら他の銀行も危ない」という予想から各銀行に取り付け騒動
→昭和金融恐慌
この際に緊急で発行されたのが片面刷りの紙幣です。
参照:>>片面紙幣

N〇VAの例(2007年)では....
・規模拡大で維持が困難に
→中途解約金支払い訴訟で会社側敗訴の判決、経営悪化
→「潰れるのでは」という予想が広まり、生徒数激減
→実際に閉鎖

自己成就的な予言としては、他にも血液型性格診断や星占いなどが考えられます。
「こうである」という疑似科学的な予言を突きつけられることで人が無意識のうちに(時には意識的に)提示された内容に沿った行動をしてしまい、結果として予言が本当になってしまう。一般的に実験者効果と呼ばれる現象の1つです。

今回の為替レート切り上げの件は判りやすい例だったと思います。

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関連項目:
>>世界最大の投資ファンド
>>モンティ・ホール問題
>>心の理論
>>史上最高額面の紙幣
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「ビルvsカルロス」

2007年4月の時点で世界一の大富豪だった米マイクロソフト会長・ビル=ゲイツ氏だが、その後6ヶ月の間に南米通信業界の帝王・カルロス=スリム=ヘル氏に逆転されたと思われる ― Fobesが報じました。

Fobes誌が発表した2007年度世界長者番付を見ると、4月の時点でのビルの総資産は560億ドル(約6兆3000億円)。対するカルロスは531億ドル(約5兆9300億円)で、その差およそ4000億円。

「どちらが世界一の大富豪か ― それはどの時点での話をしているかによる。これだけの金額になるとウン千億円程度の誤差や変動を捉えることは困難なのだ。(ゲイツが発行済株式の9%を保有する)マイクロソフト株や、スリムが30%の株式を保有する巨大携帯電話会社の2ドル程度の株価変動により、それぐらいの額は簡単に変化してしまう」(07.10.8 Fobes)

ビル・ゲイツ    カルロス・スリム・ヘル氏
マイクロソフト会長・ビル=ゲイツ氏と、南米通信業の帝王・カルロス=スリム=ヘル氏

カルロス=スリム=ヘル氏はメキシコ出身の実業家。テルメックス、テルセル、アメリカンモバイルという3つの巨大通信会社を所有し、ラテンアメリカの経済に絶大な影響力を持っています。フランステレコムの買収やメキシコ政府からのサウスウエスタン通信会社の払い下げを通じて事業を急速に拡大し、一時期はアメリカの大手通信会社MCIの筆頭株主でもありました。今回は保有株式の時価総額の上昇が総資産額を膨張させた模様です。

8月にウォールストリート・ジャーナル誌とフォーチュン誌がともに発表したところによると、フォーブスが番付を発表してからの6ヶ月間の間に各人の保有株式価格が変動。フォーブスは来年まで順位を変動させるつもりはないとしていますが、時価総額で計算すると間違いなくカルロスが世界一の富豪(総資産680億ドル=約7兆6000億円)だとしています。

しかしフォーブスやフォーチュンも認めるように、その時々の株価で両者の資産を計算することはあまり適切ではないと言えます。保有する株式のほとんどが時価総額で計算できる公開株式であるカルロスに対して、ビルはその保有資産の大半を本人所有の投資会社・Cascade(キャスケード)に預けているからです。キャスケードは公開株式や債権よりも個人の所有物に投資する傾向が強く、資産内容を把握するのには長い時間がかかってしまいます。

とはいえ半年の間に資産額を20%以上上乗せしたカルロス。
オイルマネーに沸く中東と並んで、成長市場である南米の勢いを感じます。

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追記:『2007年度世界長者番付』

1位:ビル=ゲイツ (560億ドル 米、マイクロソフト/通信)
2位:カルロス=スリム=ヘル (531億ドル メキシコ、テルメックス他/通信)
3位:ウォーレン=バフェット (524億ドル 米、バークシャー・ハサウェイ/投資)
4位:イングヴァル=カンプラード (330億ドル スウェーデン、イケア/不動産)
5位:ラクシュミ=ミタル (320億ドル 印、アルセロールミタル/鉄鋼)
6位:シェルドン=アデルソン (265億ドル 米、ラスベガスサンズ/不動産)
7位:ベルナール=アルノー (260億ドル 仏、LVMH/衣料品)
8位:アマンシオ=オルテガ (240億ドル 西、インディテックス/不動産)
9位:李嘉誠 (230億ドル 香港、ハチソン・ワンポア/不動産他)
10位:デイヴィッド=トムソン (220億ドル 加、トムソン/通信)

日本人では75位の孫正義(58億ドル ソフトバンク/通信)が最高です。

関連項目:
>>史上最高額面の紙幣
>>経済学的思考 2
>>社会的怠業
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